誰が為の日記

詩や日記、短編などを好きなように書いていきます

詩:心象の電気ブラン漬け

グラスに並々注がれた琥珀色に、心を漬けたら

 

よろこびもかなしみも

 

苦しみもさみしさも

 

全てアルコールにとけて混ざって

 

ゴクリ、一気に飲み干してやったら

 

きっとこんな、何でもない一つの詩が

 

完成するのだろう。

 

反響する人々の歓談する声が

 

グラスの中のアルコールを、琥珀色にしたのだ

 

あの琥珀色は、人々の心の色をしていたのだ。