日記 救う事を諦めようとしたいつかの私へ。
私は優しい人ではありません。優しい人になろうと、努力してはいるつもりです。
しかし実際は、助けを求めてる一人の大事な人すら抱きしめてやれない無力な人間なのです。
「酷い人だ。」と言われた方が、そうだと笑って返せると思います。
例えば、目の前に「辛い、苦しい。」と助けを求めている人が居たとして、皆なら、声をかけて、抱きしめてやる事が出来るかもしれません。
しかし私は、自分が何か声をかけてやろうものなら、自分が発したその言葉が酷く安く思えてしまい、口にすることが出来なくなって、どうしたらいいのか分からなくなってしまうのです。
そうして、自分の影に「あれだけ救いたいと言っておいて、出来ないじゃないか。」と後ろ指を指されている気がして、何も出来ない自分に、酷く嫌悪するのです。
いつか、助けを求めている大事なあの子に会えたら、この両手で力いっぱいに抱きしめて、少しでも私が大事に思っている事が伝われば良いと思います。私には、それくらいしか出来ないのです。
そして、2人で美味しいご飯を食べて、可愛い洋服やら雑貨をみて、遊びに行って、私が少しでもあの子の生きる気力になる手伝いが出来たなら本望です。
私は、私の大事な人の為に、生きてください。