詩
かみさま、私だけのかみさま お願いします 一生救われなくていい 誰かに望まれなくてもいい ただ、貴方だけを信じさせてください。
明日もまた、同じような日が来るのだろう 幸福は一生来ないのだ。 なんて、その通りだと思う。 幸福は一生来ない。 でも、この先の幸福を捨ててでも 明日は幸福であれと 不毛な祈りを捧げるのだ。 きっと明日はいい日になる、と 明日だけはきっと幸福だ、と …
桜の樹の下には 私が埋まっている。 春の訪れを君に伝えるために 君に、1番最初に伝えるために 触手のような毛根に絡め取られながら ただ、じっと春を待っている。 桜の樹の下には 私が埋まっている。 君への愛が、埋まっている。
グラスに並々注がれた琥珀色に、心を漬けたら よろこびもかなしみも 苦しみもさみしさも 全てアルコールにとけて混ざって ゴクリ、一気に飲み干してやったら きっとこんな、何でもない一つの詩が 完成するのだろう。 反響する人々の歓談する声が グラスの中…
誰かの「友人」になりたかった 誰かの「親友」になりたかった 誰かの「恋人」になりたかった 誰かの「ヒーロー」になりたかった 誰かの――君の「何か」になりたかった 君のための、君に必要とされる「何か」になりたかった。